内容説明
本書では、ロシアの文献でははじめて、産業民主主義の理論と実際との総合的な分析を行い、ロシアにおける生産関係改革の主要な社会経済的方向と優先度とを「別のものと」取り替える必要があることを基礎づけ、民族的独自性としかるべき世界的経験とを考慮に入れて、わが国のミクロレベルにおける経済権力の民主化のありうべき方向を指し示す試みがなされている。
目次
第1部 産業民主主義の理論(産業民主主義の分類;現代産業民主主義理論の思想的前提;民主的に管理される企業にかんする現代の理論)
第2部 産業民主主義の実際(労働権にもとづく企業管理への労働者の参加;所有権にもとづく企業管理への労働者の参加;企業の経済活動の成果の分配への労働者の参加;産業民主主義の効率)
第3部 ロシアにおける産業民主主義―現状と課題(体制転換と企業における労働者の地位の変化;ミクロレベルにおける権力=経済関係の民主化のために)