戦前期ペザンティズムの系譜―農本主義の再検討

戦前期ペザンティズムの系譜―農本主義の再検討

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  • サイズ A5判/ページ数 239p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784818811003
  • NDC分類 611.1
  • Cコード C3036

内容説明

本書ではさまざまな属性をもって語られてきた「農本主義」について、それを自明なものとして出発するのではなく、もっとも中核にあるもの(本質)は何かというところに焦点を合わせた。そこから導きだされたのが、タイトルでもある「ペザンティズム」である。

目次

序章 課題の設定
第1章 戦前期「農村指導者」の農民観―横井時敬と岡田温
第2章 山崎延吉の農村振興策
第3章 千石興太郎の「産業組合主義」―その成立まで
第4章 産業組合運動の展開過程におけるデンマーク農業論の位置
第5章 1920~1930年代「農村問題」をめぐる動向―古瀬伝蔵の軌跡
第6章 戦前期農民教育の潮流と農業政策―国民高等学校運動と「農民道場」
第7章 農業委員会の歴史的位置

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てれまこし

9
農本主義というと戦前ファシズムの反近代主義の温床というイメージが強いが、イデオロギー的解釈をひとまず脇において近代化により危機に面した農業従事者の主体的な思索や運動という「核」が取り出されて、ペザンティズムと名付けられてる。自分は農政論者としての柳田国男の評価を東畑精一の論文から表面的にしか理解していなくて、横井時敬の地主的イデオロギーの批判者くらいに思っていたんだが、この本を読むと広い意味での農本主義者の一人で、特に山崎延吉や古瀬伝蔵らとかなり近い。実際に古瀬の農村文化協会の設立発起人に名を連ねてる。2022/11/17

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