内容説明
ダム建設などにあたって、「公益」と「私益」が対立する場合、「公益」が「私益」を屈服させる形で調整されてきたのがわが国の歴史であった。電気事業など「公益事業」の特徴と公共団体および民間資本の共同出資会社である第三セクターの分析を通じて、この「公益」の意味を問い直す。
目次
序章 アイヌ民族の聖地はいかに「補償」されたか
第1章 「苫小牧東部開発(株)」に見る公共性と経済効果―「苫小牧東部開発(株)」の再建は可能か
第2章 自治体第三セクターの形成とその顛末―破綻の尻拭いを自治体はどこまでやれるか
第3章 第三セクターによる公益事業―熱供給事業は公益事業か
第4章 エネルギー産業における規制改革と公益性―電力自由化は誰のためか
第5章 NTT再編と持ち株会社制度―独占禁止法は規制緩和によって強化されるのか
終章 公益事業とユニバーサル・サービス―クリームスキミングとユニバーサル・サービスは両立しうるか
-
- 和書
- 練習用海図 第150号



