内容説明
本書は次の特長をもっている。その1つは、本書が日本とモンゴルの研究者による共同研究書であることである。こうしたことはわが国では初めての試みといってよい。これによって、より厚みのあるモンゴル社会の把握が可能になった。そしてもう1つの特長は、徹底して現地を歩いて今日のモンゴル遊牧社会の生きた姿を捉えようとしたことである。本書に掲げた論文はすべて、現地における調査とヒアリングに基づいている。そうすることによって、編著者は今日のモンゴルの実相を読者に生きた姿で紹介している。
目次
第1部 家族と地域社会(モンゴルの自然・家族・コミュニティ;遊牧民と自然と家畜―遊動と家畜管理;世帯・親族と地域社会 ほか)
第2部 貧困問題とコミュニティ開発(貧困問題とコミュニティ;コミュニティ開発とソム・センター;モンゴルの保健医療―近代医療と伝統医療の狭間で ほか)
第3部 流通機構の再編と消費者問題(流通経路の発展;消費者行動の特徴)