中山間の定住条件と地域政策

田畑 保【編】

日本経済評論社（1999/04発売）

• サイズ A5判／ページ数 416p／高さ 22cm
• 商品コード 9784818810723
• NDC分類 611.15
• Cコード C3033

内容説明

農林業の衰退とともに、地域資源管理や国土・環境保全の問題ともかかわって過疎問題をますます深刻化させている中山間（条件不利）地域。その実態を総合的に検討し、今後の課題と方向を明らかにする。

目次

中山間地域問題をめぐる論点と本書の課題
第１部　中山間地域における定住条件（中山間地域の人口動態と定住人口の維持要件；中山間地域における農業生産の意義と可能性―野菜作の展開を中心に；中山間地域の定住条件と農村工業導入　ほか）
第２部　中山間地域政策の課題（中山間地域政策の検証と課題；中山間地域活性化と市町村財政；中山間地域の土地資源管理問題　ほか）
第３部　ＥＵ諸国における農村地域政策（ドイツにおける農村地域政策の展開；フランスにおける農村地域政策と農業；イギリスの農村地域政策）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[壱萬参仟縁]

山村留学、生産が文化活動をも規定し、生産意欲を規定したり、安定的定住条件をつくりだしたりする（156 頁）。動物福祉のこともでてはいた。中山間に求められているのは、【高齢者や幼児が安心して暮らせる地域づくり】（218頁）。英仏独各国の農政も出ている。今日的には、関係人口と定住条件を考える必要もあるが、今だけ、金だけ、自分だけ、では、社会は持たない。

2023/09/08