内容説明
本書は、M.カレツキ(Kalecki)やA.アイクナー(Eichner)を中心とする価格と分配の理論を研究し、それにもとづいて理論的枠組みを構築するとともに、日本経済、特に日本の企業行動の分析にそれを適用することにより、1つの見方を提示する。
目次
第1部 価格と分配の理論の研究(カレツキの「価格と分配の独占度理論」;シロス・ラビーニのマーク・アップ率決定解;アイクナーの価格と分配の理論)
第2部 代替モデルの構築と日本経済(フル・コスト型価格設定の現実と代替モデル;企業の資金調達の分析と投資および価格設定;企業の実物・金融投資、資金調達と価格設定;ウッド=アイクナー型賃金理論と日本の賃金;賃金分配率の分析;近年の賃金分配率の分析)