内容説明
台湾製糖の「準国策会社」的性格を大日本製糖や明治製糖などの民間会社と比較・検討。また、経済的植民地としての台湾が政治的にも注目されていく過程を国策会社台湾拓殖の企業経営を通して明らかにする。
目次
序章 課題と視角
第1部 台湾製糖株式会社(「準国策会社」の創立過程;第2章 トップ・マネジメントと定款改正;第3章 経営理念と「国益志向的実業のエートス」;第4章 原料調達をめぐる甘蔗作農民との関係;第5章 一手販売契約による三井物産会社への全面的依存 ほか)
第2部 台湾拓殖株式会社(国策会社の創立過程;本格的工業化と「南方進出」のオルガナイザー)
第3部 日本統治下の植民地農村経済(産米増殖計画期の台湾・朝鮮農村経済;小作慣行と地主の小作地経営)
終章 植民地企業経営の比較史的考察―台湾・朝鮮の植民地経営との関連で