内容説明
本書は、わが国近代の社会経済の発展過程における交通と市場の発達についての諸問題を、とくに九州地方について実証的に研究したものを纒めたものである。
目次
第1章 地方都市における中央卸売市場の発達
第2章 大正期地方都市の電気軌道計画
第3章 昭和13年、九州の鉄道輸送における小運送事業の出願―小運送2法の制定と統制
第4章 明治期熊本百貫港の港湾建設と海運―明治10年代の地方港湾
感想・レビュー
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rbyawa
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e219、大雑把に九州に特化した近代化に関しての本なんですが、んー、中央卸売市場のところで出てきたように軍事的に特別な地点ってことが他の事態にも少しずつ影響を与えていたんだろうか、という部分と、鉄道に関してはある程度知識があったので読めたんですが(井上勝が鉄道絡みの詐欺なんかするの?! というのは多分同時代人も考えてるよね…)。海運に関しては大正に入ってからの話だったのでちょっとこれだけだとわかりにくいかなぁ、大阪商船というところの全体的な事情やデータがざーっと。いずれにしろ九州以外の地とつながり深いね。2014/08/07