内容説明
土地に対する労働と資本の投下は、不動産にあたる土地資本や「流動産」といえる水資源の開発と改良をつうじて、土地の生産性と評価を上昇させ、市場の需給に応じて利潤や地代を変動させる。本書は、これらの事情を、日本における土地投資の歴史と関連させながら、その特徴と論理を分析しようとするものである。
目次
第1部 土地投資(日本の土地投資と地域社会;近代日本の農業土地投資;農業土地投資の特徴と課題)
第2部 不動産(日本資本主義と不動産業;宅地建物政策と不動産業―昭和20年代;近代日本の土地金融)
第3部 水資源(現代日本の水問題;水をめぐる資本主義と農業;農業水利と経営技術・市場;水と権力―ウィットフォーゲル「東洋的社会論」)
付 土地金融関係の文献目録