内容説明
本書は、論争の書であった。理論を軽視し、歴史的仔細研究に専念するシュモラー指導下のドイツ歴史学派に対してその方法論的誤謬を指摘し、ドイツの経済学を世界の学界からの孤立状態から救おうとするメンガーの使命感から書かれ、「方法論争」の発端となった問題の書であった。
目次
第1編 国民経済についての理論的科学としての経済学およびそれと国民経済についての歴史的科学・実践的科学との関係について
第2編 政治経済学での研究の歴史的観点について
第3編 社会現象の有機的理解
第4編 政治経済学を歴史的にとりあつかうという観念の発展について