内容説明
昭和62年11月6日、竹下新内閣は鹿島立ちをした。まさに、急激な円高・ドル安、株の乱高下という厳しい“荒波”を船腹いっぱいに受けながらの船出であった。それはまた、竹下新政権の前途を暗示しているかのようでもある。内政・外政ともに難問が山積されている中で、いったい竹下政権は“日本丸”をどういう方向へ舵取りしていくのか。竹下政治で日本はよくなるのか、悪くなるのか。「虚実入り乱れた総裁決定までのドラマ」と「竹下政権の武器と弱点の分析」を通して展望する日本政治の将来。
目次
第1部 竹下登“政権盗り”への道―虚実入り乱れた総裁決定までのドラマ(竹下新総裁誕生―自民党で一番長い日;ポスト中曽根・政権盗りの構図;竹下派結成で本格化する総裁選)
第2部 竹下政治で日本はどうなる!!―竹下政権の武器と弱点を分析する(「土地問題」こそ新政権の試金石だ!!;竹下政権は税制改革を必ず断行する!!;64年ダブル選挙を断行する;四全総の柱は「ふるさと論」だ!!;竹下政権を支える親衛隊―竹下軍団;竹下派の原点「創政会」と田中角栄;竹下登の人脈・金脈研究)