内容説明
日本経済と、奇跡の発展をとげつつある台湾経済とは、今日切っても切れない関係にある。日本の大・中・小の企業が台湾企業と合弁で、重化学工業から日常必需品に至るまでを生産しているからだ。その企業数は、われわれ日本人の想像をはるかに超える。そごで、これだけは常識として知っておくべきだという台湾経済の歴史、現状、その将来について、現地調査と“最新”のデータを駆使した、可能な限りやさしく情勢分析を試みたのが本書である。
目次
奇跡の台湾経済
“台湾島改造”プロジェクト
「自立自強」への確かな足どり
アジアの模範経済区
貿易立国に生きる
台湾経済と外資の導入
日本と台湾の経済関係
日本企業の台湾進出
台湾の公営企業
台湾の民間企業
台湾の金融事情
台湾経済の未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Honey
5
1986年発行。 最近、深田萌絵氏のYoutubeで頻繁に出てくる台湾勢力が気になり、ちょっと古いけれど、お気に入りの矢島さんの著書ということで。 産業上の細かい数字はすっ飛ばしつつも、そのしたたかさがすごく理解できます。 主に1964年から1984年の国際状況、経済政策とその成果、いろんな苦難もありながら、都度適正と思える対応で乗り越えてきた台湾経済。 青幇がどうの、という話は一切出て来ませんが、台湾の主要な財閥やら大手企業、そして台湾に呼び込まれた外国資本の数々、企業名リストも、とても興味深い。2021/02/16
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