内容説明
現代の最重要課題について聖書は何を語るか?7人の気鋭の神学者・聖書学者が聖書が伝える和解の思想を、徹底的に論じ尽くす。
目次
第1部 神学の見地から(聖書的和解の神学的位置づけ キリストを通し天と地をつなぐ生き方(藤原淳賀))
第2部 旧約聖書学の見地から(旧約聖書における「和解」序説(左近豊)
W.ブルッゲマン教授に聞く 「和解」とは何か?
律法における「和解」 創世記20章を手掛かりに(藤田潤一郎)
預言書と諸書における「和解」(左近豊)
研究ノート 旧約聖書における「和解」の語彙に関する試論(左近豊))
第3部 新約聖書学の見地から(神による「愛敵」としての和解 パウロの和解理解をめぐる聖書神学的考察(河野克也)
パウロの「和解」主題(浅野淳博)
誰と誰の和解か? パウロ的「和解」概念の発展と継承(辻学)
福音書における「和解」(大宮謙)
パウロの「和解」理解の継承と課題(河野克也))
著者等紹介
左近豊[サコントム]
1968年、東京生まれ。東京神学大学大学院修了、米国コロンビア神学大学院修了(Th.M.)、プリンストン神学大学院博士課程修了(Ph.D.)。旧約聖書学専攻。現在、青山学院大学国際政治経済学部教授・宗教主任。日本基督教団美竹教会牧師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ころりん
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11章に渡る論文、インタビューで、旧約と新約の「和解」思想を探っていく。 旧約に「和解」の語はないけど、それを含む「平和(シャローム)」がある。 ブルッゲマンのインタビューや旧約篇が面白かった割に、新約篇が、物足りなくて肩透かし。 「罪の赦しと和解は違う」と言い切れるのか? 「イエスは赦しを宣言するだけで出来たのに、なぜ十字架に?」が、道徳感化論に収斂しちゃう。 和解・シャロームの福音って、報復的世界観が、修復的世界観にひっくり返されること。 もっと喜び、躍るほどのもの。 それを感じたかった、僕なんだな〜2025/10/03
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