内容説明
王を求めるイスラエルの民に、主はついにサムエルを通じて王サウルを与える。だが王は主に背を向け、主は王を立てたことを悔いる。イスラエルに王制がもたらされるまでの紆余曲折や、テクストの背後にある思想を明快に解き明かす注解書。「神の箱」「聖戦」などの解説も充実。
目次
緒論(書名、2巻本への区分など;ヘブライ語原典と古代訳、正文批判;サムエル記の内容構成;サムエル記の成立過程;王国成立の歴史的背景;本注解の基本的方針)
注解(サムエルとサウルの物語(上1:1‐15:35)(サムエルの登場とエリの家の没落(上1:1‐4:22)
ペリシテ人に奪われた神の箱(上5:1‐7:1)
士師としてのサムエルの活動(上7:2‐17)
サウル王国の誕生(上8:1‐12:25)
サウル王による戦争と失敗(上13:1‐15:35)))
著者等紹介
勝村弘也[カツムラヒロヤ]
1946年、兵庫県生まれ。京都大学大学院文学研究科(基督教学専攻)博士課程単位取得退学後、ドイツ・ハイデルベルク大学にて旧約学を学ぶ。現在、神戸松蔭女子学院大学名誉教授、ウイリアムス神学館教授(旧約担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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