目次
第1章 自死遺族を支える(自死差別とその歴史的展望;神さまに本当に「委ねる」ということ;こころの病と信仰との関係 ほか)
第2章 自殺予防の取り組み(自殺が急に減少し始めた―その理由を問う;自殺は「最善」?―自殺予防に求められるもの;自殺と精神疾患―基礎知識と対応へのヒント ほか)
第3章 死にたい人と自死遺族と自死者のために(自死遺族に寄り添い、自殺予防のゲートキーパーに;ストップ!自殺―若者よ死にたもうことなかれ 自殺予防イベントレポート;自死者の人格の尊厳を守る ほか)
著者等紹介
平山正実[ヒラヤママサミ]
1938年生まれ。横浜市立大学医学部卒業。自治医科大学助教授、東洋英和学院大学大学院教授を経て、聖学院大学総合研究所・大学院教授、北千住旭クリニック精神科医、NPO法人グリーフケア・サポートプラザ理事長。医学博士、精神保健指定医。2013年12月逝去
斎藤友紀雄[サイトウユキオ]
1936年生まれ。日本基督教団牧師。東京神学大学、米国ランカスター神学校および同市総合病院で神学と臨床心理学を学ぶ。一般社団法人日本いのちの電話連盟理事、日本自殺予防学会理事長、青少年健康センター会長、キリスト教カウンセリングセンター研修所所長、日本臨床死生学会理事などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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チサエ
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母方の祖母を自死で亡くし、母も自死で亡くした自死遺族です。ということじたい、以前は言えませんでした。祖母のことは初めて言ったかも。ショックがつよく、トラウマにもなり、自分の中で受け入れられるようになるまで長い長い年月がかかるし、人にも打ち明けにくいことです。でもあえて隠しているのも、それはそれでツラいこと。この本はキリスト教の教え等を軸に書かれてはいますが、クリスチャン以外のかたが読んでも慰められるんじゃないかな。自死遺族のかたに限らず、多くのかたに読んでもらい、自死遺族について知ってもらいたいです。2023/02/01