感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
42
夏の終わり、ツバメは「幸福の王子」の像と出会います。王子は自分の体から宝石や金箔を取って、町の人たちに与えるようにとツバメに頼みます。■オスカー・ワイルドの『幸福の王子』を何冊か読み比べてます。ジェーン・レイによるこの絵本は、オリエンタルな絵がとても素敵。欧州の街並み、裕福な人々と貧しく疲れた人々、エジプトの情景、などが鮮やかに描かれ、画面の構成も効いてます。文の、原作への忠実さと小さい子向けの噛み砕き方は中庸。話の筋や王子とツバメの優しさがすんなり読み取れます。木原悦子 訳。(1885年、1994年)2017/01/06
ユーカ
16
壮麗な絵の中に物語が書かれているよう。「かわいいツバメよ、きみはふしぎな話をたくさん聞かせてくれたね。しかし、人びとの悲しみにまさるなぞはない。」2014/11/15
ツキノ
11
子どもの頃読んだだろうか?忘れているので読んでみる。ツバメが王子に話すエジプトの絵が素敵。村岡花子訳の岩波文庫版が積んであるので2016年中には読もう。追記:ちがった、積んであるのは『王子と乞食』でありました…2015/12/27
ケニオミ
11
金銀宝石に身をくるんだ王子の像。幸福の王子と呼ばれていますが、王子はちっとも幸福ではありません。なぜなら、街には不幸を背負っている人がいるから。そんな王子は、温かい国へ旅立つツバメに頼み事をします。自分がまとった財宝を不幸な人に届けることを。次第に王子はみすぼらしくなり、ツバメは温かい国へ飛び立てなくなります。しかし、彼らの心は・・・。ちょっぴり悲しい、けれど心温まるお話でした。2014/11/27
遠い日
10
ああ、こういう話だったのか。久しぶりに読んでみて、訳の違いでまた味わいも変わるのだろうが、ジェーン・レイの気高ささえ感じるイラストと、王子の汚れなき心がぴたりとくる。2020/08/17
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- 和書
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