内容説明
人間の限界を知りつつも、なお真理を探究することに挑んだコヘレト。書が孕む矛盾を鑑みつつ、ヘレニズムとの関連性、書の統一性、テキストからもたらされるメッセージを丁寧に解説する。
目次
表題(1:1)
「空虚の空虚(新共同訳「なんという空しさ」)」(1:2‐3)
自然の絶え間なき循環(1:4‐11)
「ソロモン」の遺言(1:12‐2:26)
人は自分の時を知らない(3:1‐15)
裁きはどこに見いだされるか(3:16‐22)
虐げられた者の窮状(4:1‐3)
働きすぎの愚かさ(4:4‐6)
守銭奴(4:7‐8)
ひとりよりもふたりがよい(4:9‐12)〔ほか〕
著者等紹介
加藤久美子[カトウクミコ]
1965年東京生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。現在、聖心女子大学、明治学院大学、立教大学、白百合女子大学講師(ヘブライ語聖書、宗教学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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