内容説明
アッシジのフランチェスコは、かみさまのおつくりになったすべてのものをあいし、すべてにかんしゃし、1224年、自然をとおしてかみさまをほめたたえるうたをかきました。たいようもつきもかみさまのつくられたもの。「太陽の賛歌」としてつたえられるこのうたを、児童文学作家のキャサリン・パターソンが、こどもたちにもわかることばで書きなおし、切り絵作家のパメラ・ドルトンが、あいをこめてゆたかにえがきあげました。絵の中にたくさんのものがたりがかくされています。いくつさがしだせますか。2011年度ニューヨークタイムズベスト児童絵本賞受賞作品。
著者等紹介
パターソン,キャサリン[パターソン,キャサリン] [Paterson,Katherine]
児童文学作家。『テラビシアにかける橋』『海は知っていた』により、2度ニューベリー賞を受賞している。1998年には国際アンデルセン賞、2006年にアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。中国で宣教師夫妻の子どもとして生まれ、聖書とキリスト教教育を学んでいる。ユーモラスでありながら子どものかかえる問題に正面から踏みこんでいくその作風は、世界中で評価されている
ドルトン,パメラ[ドルトン,パメラ] [Dalton,Pamela]
切り絵作家。25年にわたり切り絵の制作をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
255
文のキャサリン・パターソンはアメリカの児童文学作家で、これまでにニューベリー賞をはじめ数々の賞を得ている。もっとも、この絵本ではお話はなく、ただひたすらにアッシジの聖フランチェスコのお祈りに基づいた祈りの言葉を唱えている。絵のパメラ・ドルトンはアメリカの切り絵美術家。切り絵に彩色を施す技法で、個々の絵も色彩も鮮やかで美しいが、三層構造+周囲の装飾といった構図が煩雑過ぎて逆にアピール力を弱めているようだ。なお、読み聞かせは、キリスト教系の子ども園に限られそうだ。 2024/03/24
小夜風
22
【図書館】アッシジの聖フランチェスコの詩「被造物の賛歌」(「太陽の賛歌」)を、子どもに判る言葉で絵本にしたもの。今回も切り絵が素敵でした。切り絵にすることで立体的に見えて、手に触れそうな気がしました。お話も、自然への畏怖を教えてくれる内容で、宗教に関係なく子どもにも受け入れられそうです。2015/07/02
ヒラP@ehon.gohon
19
美しい絵のひとつひとつに物語が込められているような気がしました。じっくりと味わいたい絵本です。2019/02/11
野のこ
15
背景が黒色なので絵がはえて艶やかでした。対照的な構図、物語を囲むような植物が洗練されたデザインで素敵でした。自然の恵みの美しさに、ただただ見つめてしまいます。慎ましく暮らす人びとの穏やかな表情は人間本来の姿なのかなぁ。短大時代にアッシジへ行った記憶が蘇りました。教会の中のおごそかな空気、時が静かに流れるフレスコ画、見渡す限りの街や田園の広さに感動しました。感謝の気持ち忘れていたのでこの絵本に出会えて良かったです。2017/01/25
あおい
13
アッシジの聖フランチェスコが書いた「太陽の讃歌」をパメラ・ドルトンの美しい切り絵と共に。とにかく絵がとても繊細で美しい。2022/01/13
-
- 洋書
- DECOMPTES