内容説明
「演説の中の演説」と呼ばれる山上の説教を読み解く。歴史的意味を踏まえた実践的な注解書。あくまでも伝統的な研究方法に基づいて、テキストの歴史的意味をしっかりと踏まえながら、マタイによる福音書5‐7章の今日的意味に関する解釈学的地平を切り開いて、現代の読者に直接訴えるメッセージを抽出する。
目次
序章(山上の説教の解釈類型;要求の解釈学的問題;山上の説教の成立史について)
第1章 導入―マタイ五・一‐一六(山上での教え―マタイ五・一‐二;山上での祝福の言葉―マタイ五・三‐一二;弟子への呼びかけ―マタイ五・一三‐一六)
第2章 律法と義―マタイ五・一七‐四八(成就―マタイ五・一七‐二〇;対立命題―マタイ五・二一‐四八 律法と義(要約))
第3章 神の前の義―マタイ六・一‐七・一二(表題―マタイ六・一;信心の実践‐三つの事例と一つの命題―マタイ六・二‐四、五‐六、一六‐一八;祈り―マタイ六・七‐一五;生の実践―マタイ六・一九‐七・一二)
第4章 行為の影響範囲―マタイ七・一三‐二九(狭い門―マタイ七・一三‐一四;偽予言者たち―マタイ七・一五‐二三;聞くことと行なうこと―マタイ七・二四‐二七;演説の結び――マタイ七・二八‐二九)
著者等紹介
嶺重淑[ミネシゲキヨシ]
1962年、兵庫県に生まれる。早稲田大学第一文学部卒業、関西学院大学大学院神学研究科博士課程後期課程単位取得退学、スイス・ベルン大学にて神学博士号(Dr.theol.)取得。日本基督教団泉北栂教会担任教師を経て、関西学院大学神学部准教授、ウイリアムス神学館非常勤講師
ルスターホルツ,アンドレアス[ルスターホルツ,アンドレアス][Rusterholz,Andreas]
1964年、チューリッヒに生まれる。チューリッヒ大学文学部日本語学科に学び、同学科在学中に文部省奨学金を得て広島大学に留学。チューリッヒ大学神学部卒業(神学修士号取得)。チューリッヒ大学神学部助手、ベルン大学神学部助手、チューリッヒ市ブリンガー教会牧師を経て、関西学院大学文学部准教授・宣教師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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