内容説明
「聖餐」、生けるキリスト論。ルーツを過越の伝承に、成就をイエスの伝承に、その展開を使徒教父に。聖書に流れる歴史観を「契約史」として捉え、聖餐を神学思想史的に考察する、著者渾身のライフワーク。
目次
序 聖餐(主の晩餐)の起源
第1章 神の国の祝宴
第2章 初期ユダヤ教における祭儀的会食
第3章 終末的祝宴の成就―イエス伝承
第4章 「最後の晩餐」の伝承
第5章 主の晩餐と信仰生活―パウロにおける「偶像に供えた食物」の問題
第6章 キリスト論と聖餐―ヨハネ福音書において
第7章 使徒教父における聖餐