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内容説明
マリアの処女懐胎・キリストの受肉の決定的瞬間である「受胎告知」は、天的存在(天使)と地上的存在(マリア)が出会い、神による人類救済が始まるという緊張をはらんだ場面である。また、それぞれの時代に理想とされた女性を描くことができるという意味でも画家の創作意欲をかきたててきた題材である。
目次
1 受胎告知―シモーネ・マルティーニ
2 受胎告知―未詳のケルン派の画家
3 受胎告知―未詳のケルン派の画家
4 受胎告知―フラ・アンジェリコ
5 受胎告知―ミケリーノ・ダ・ベソッツォ
6 受胎告知・マリアのエリサベト訪問―ディリック・バウツ
7 マリアのエリサベト訪問―未詳のスペインの画家
8 受胎告知―アルベルト・バウツ
9 受胎告知―未詳の『マリアの生涯』の画家
10 受胎告知―未詳のフランドルの画家
11 受胎告知―エル・グレコ
12 受胎告知―ニコラ・プッサン
13 受胎告知―ジャンバッティスタ・ピットーニ
14 受胎告知―ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
55
地中海世界を中心として、その各地の教会や美術館には相当な数の「受胎告知」が存在している。古くはビザンティンのモザイクから現代アートに至るまで。本書は、そうした中から著者(英文学者)が選んだ13点(+1点の「マリアのエリサベト訪問」)について、印象的に解説を加えたものである。そもそも、「受胎告知」は聖書の中でも『ルカによる福音書』(1.26-38)に語られているだけで、他の福音書には見られない。しかし、多くの画家たちがこれを描いた。ほとんどは教会からの注文だっただろうが、同時に図像に魅せられたのでもあった。2013/07/26
ででちゃん
4
読書メーターで知って検索したら、地元の図書館にあった。 薄い本だけれど 興味深く読んだ。 と言うより眺めた。 描く人によって、それぞれに異なる 解釈ができそうで、楽しかった。2013/08/02
木佐
3
受胎告知の絵画に焦点を絞って紹介している本。いろんな時代画家の作品が見れますが、薄い本なので物足りなさもあります。解説文も同じ言葉を多用してあったのでテーマを絞った本としては深みはなかったかなと思います。2012/03/31