内容説明
数々の人気布石が衰退。定石の大変革。新手法が続々登場。
目次
第1章 流行布石が衰退した理由(三連星;中国流;ミニ中国流 ほか)
第2章 常識の変容と新たな価値観(星から小ゲイマジマリ;カカリから辺の星構え;星へのカカリからスベリ ほか)
第3章 AI発、革命的新定石の数々(二子の頭ハネ、なぜ消えた?;なぜハサミが減少したのか;基本定石の大変革 ほか)
著者等紹介
芝野虎丸[シバノトラマル]
平成11年生まれ。神奈川県出身。日本棋院東京本院所属。26年夏季入段(27年採用)。29年第26期竜星戦優勝、第42期新人王戦優勝。令和元年19歳11か月で第44期名人獲得。十代での七大タイトル獲得は史上初。同時に九段昇段。30年第4回日中竜星戦勝利。令和元年第67期王座獲得、二冠達成。2年第58期十段獲得、三冠達成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜間飛行
165
TV対局で圧倒的な強さを見せつつ、石をそっと置く手つき、お茶を美味しそうに飲む仕種が印象的な虎丸くん。女流の上野愛咲美さんと共に私が最も応援している棋士である。さて、今まで花形布石だった三連星、中国流、ミニ中国流などがプロの間で廃れてしまった。アマ低段者の私には何が起きたのかさっぱり判らない。最近は今まで悪手とされた「ダイレクト三三」ばかり見る。ツケる手や肩ツキもやたらと多い。プロの誰かが説明してくれないかと思っていた所だ。本書は過去の布石に対してAIが示した「決定的な応手」を易しく解説してくれて有難い。2021/11/25
訪問者
4
AIによってこれまで常識だった三連星や中国流、小林流が全く打たれなくなってしまった。恐ろしい話である。そんなAI以降の布石理論を芝野虎丸先生が分かりやすく解説している。しかし囲碁界がAI活用の最先端を走っているのは本当に面白い。2024/07/14