内容説明
二段の父親と亭主、暇さえあれば二人で碁ばかり打っている。相手にされない若妻が、一念発起、碁を覚えて「二年以内に、二段になって二人を打ち負かす」目標を立てた。その無理で無茶苦茶なレッスンの依頼を受けた著者が、目標達成に向けて最短距離の道を工夫する稽古話の泣き笑いを綴った第一章を中心に、その最短上達法の実際編と理論的根拠を提示して刺激的である。
目次
第1章 翔んでる若妻奮戦記
第2章 面白レッスン実際編
第3章 「私流レッスン」を分析する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
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先日読んだ『囲碁凸凹お稽古話』の姉妹本。まったくの初心者の女性を、週1回のレッスンと、毎回の宿題問題数問のみで、2年でアマ2段にまでしあげたという。レッスンプロの中のさらに最高度にプロ的な手順の公開。細かい手順を教えるよりも、反復練習により、脳内に無意識に動く基本OSをインストールさせる感じ。2012/01/21
竹香庵
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20年近く前に読んでいたとは思うのだが、康成先生の『名人』に触発され家中探してこの1冊だけ囲碁関係の本を見つけ出し読み始めた本。そうそうこんな話だったわと読了。不思議なのは、これほど歴史があるのにピアノのバイエルのような確立したステップアップの方法論がないこと。子供の公文式かのような、Aはツケ、Bはノビ、Cはキリなど、何百問かずつ統一された学習要領のようなものが完成していてもよさそうなのに。自分はもうちょっと死活と手筋をやろっかなみたいに、DやE・Fを選んで予習や復習できればよい。G以降は3級ねみたいな。2020/05/20
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