内容説明
囲碁を通した日中交流史。囲碁と文学とのかかわり、中国に清時代まであった謎めく「切り賃」が日本ルールと中国ルールの接点になっていて、「切り賃」が、実は現在の「二眼ないと死に」という日本ルールに残っていることなどが書かれている。
目次
序章 中国ルールでの打ち初め
第1章 『三国志』と囲碁(孔明、囲碁の名手費緯に後事を託す;関羽、碁を打ちながら手術を受ける ほか)
第2章 囲碁の起源と哲理(河図、太極図、囲碁;卑弥呼、謎の死 ほか)
第3章 囲碁の作り方、計算法の変遷(「この三子で負けた」;瀬越憲作「中国の棊界」から ほか)
第4章 囲碁の戦法(両生は断つ勿れ;窮すればすなわち変ず ほか)