内容説明
無痛分娩において、「助産」の専門性は発揮されているのか/しうるのか。
目次
日本における無痛分娩の歴史と現状
さまざまな立場にある当事者の言説
無痛分娩―助産師はいかにかかわるべきか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つねき
3
無痛分娩について中立的な立場でさまざまな角度から考察している本です。私自身もどちらかと言えば「痛みを乗り越えてこそ出産」という無痛分娩に消極的な方ですが、無痛分娩を選んだ人たちは痛みを和らげるだけでなく分娩経過の中で自身の主体性を望んでいた等新しい考え方と出会えました。最後の章で、無痛分娩に置いては助産ではなく看護を求めているかのような風潮を取り上げており、自分は看護師ながらとても興味深かったです。必死に学び助産師になった同級生たちは、この問題をどう受け止めているのか聞いてみたいところ。2019/10/27