出版社内容情報
戦前・戦後を通して活躍した先進的写真家の記録。
内容説明
鈴木八郎は1900年生まれの写真家で、1985年85歳の天寿をまっとうして死去するまで、常に新しい写真を考え実践したことで知られている。なかでも1926年故・金丸重嶺氏と日本最初のコマーシャル写真スタジオ「金鈴社」を設立したことや、写真研究家、編集者とした戦前戦後を通じてアマチュア写真家のよき指導者として活躍したことは印象深いが、写真家としての業績では1938年アルスから上梓された写真集「わが庭を写す」がつとに有名である。この写真集では、代表作「わが庭を写す」を中心に、没後遺族により整理された一万数百枚のネガフィルムから百数十点を選び、主題別に代年を追って編集し、できるかぎり作者の写真作品の全貌をとらえるよう努力した。
目次
初期作品
私のモデルたち
山を写す
わが庭を写す
中国旅行
スナップと風景
コンポジション
皇居周辺
ヨーロッパ旅行
わが町の水天宮さま
遺された言葉
安井仲治氏からの書簡
父を語る―鈴木ミチル
鈴木八郎年譜