内容説明
ライセンス契約の個々の条項ごとに、理論的な考え方から実践的なドラフティングまで、その実務を徹底的に掘り下げる。和英対訳のモデル契約書例を収録!
目次
第1章 知的財産ライセンスとは(はじめに;物権的・非物権的知的財産権とライセンスの法的性質;物権的知的財産権の法的性質―所有権との対比;知的財産ライセンスの法的性質―物権的知的財産権のライセンスと賃借権との対比;知的財産ライセンスの法的性質―非物権的知的財産権のライセンス ほか)
第2章 産業技術ライセンス契約(総論;ライセンス条項;ノウハウの提供・技術支援;ライセンス料の支払;ライセンシーによる許諾技術の実施 ほか)
第3章 産業技術ライセンス契約書式
著者等紹介
伊藤晴國[イトウハルクニ]
弁護士・ニューヨーク州弁護士(外国法共同事業ジョーンズ・デイ法律事務所)。1994年東京大学法学部卒業。2006年ノースウェスタン大学スクール・オブ・ロー修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちくわ
3
知財ライセンス契約のうち、「産業技術(特許・ノウハウ)」に関するライセンス契約条項の逐条解説がなされる。日本法に準拠した英文契約をベースにした説明になっていると思われる。逐条解説には、いわゆる一般条項の解説もあるが、ライセンス契約に則した形での解説がなされており、例えば、医薬品のライセンスや農薬のライセンスを意図した解説もなされているのは、示唆的だと思う。また、時折挟まれるコラムにおいては、裁判例のない論点(外国倒産承認援助法下での問題等)の記載もあり、発展的な学びにもなった。一読の価値はあると思う。2021/04/24