内容説明
憲法学による家族像の定位。―個人の尊重と平等の視点から。混迷を深める家族問題の将来を照らす、憲法学最新の成果。夫婦別姓および再婚禁止期間規定に関する最高裁大法廷2015(平成27)年12月16日判決をはじめ、相次ぐ最高裁判決の詳細な分析と検討。
目次
第1章 世界の憲法からみた現代家族の変容(家族をめぐる憲法規定―比較憲法的考察;現代家族の課題;家族モデルと日本の課題)
第2章 日本国憲法と家族法規定(日本国憲法下の家族像;憲法13条・14条・24条の内容と射程)
第3章 家族をめぐる近年の重要判例(婚外子と家族の多様化;婚姻の自由と夫婦の同権;親子関係)
第4章 改憲論上の家族問題と民法改正の展望(日本の改憲論の動向;民法改正動向)
終章 新しい家族・社会にみあう法改正を(近年の新しい家族像;家族をめぐる法理論・法制度上の課題;家族法規定に関する違憲訴訟と憲法理論の課題)
著者等紹介
辻村みよ子[ツジムラミヨコ]
1949年東京生まれ。一橋大学法学部卒。同大学院法学研究科博士課程、同大学助手(特別研究員)を経て、成城大学法学部専任講師・助教授・教授、パリ第二大学招聘教授。1999年より東北大学法学部・同大学院法学研究科教授、同大学21世紀COE・グローバルCOE拠点リーダー、同大学ディスティングィッシュト・プロフェッサー、2013年より明治大学法科大学院教授。東北大学名誉教授。法学博士(一橋大学)。憲法学・ジェンダー法学・比較憲法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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