内容説明
いま、ダイオキシンによる汚染が深刻な問題となっています。その発生源の多くは私たちの生活で使われているものです。その代表的なものが「塩化ビニル」です。塩ビは、燃やすとダイオキシンを出すだけでなく、含まれている“可塑剤”という物質が環境ホルモンであるといわれています。塩ビにはほかにも毒性があります。政府もダイオキシン対策に乗り出しました。しかし、ごみを高温で燃やせばいいという、いわば出口のところだけの対策です。もっと根本的な、大本の対策がありません。最大の発生源である塩ビの生産・使用についてはなんら触れられていないのです。私たちは政府まかせにしてはいられません。「ダイオキシン発生源は私たちの生活にある」ということは、私たちが消費の仕方を変えればダイオキシンをなくすことができるということです。塩ビの代替品はあるのです。本書は、塩ビの問題点をわかりやすく解説し、塩ビを使わない暮らしを提案するものです。
目次
1 暮らしの中の塩ビ(こんなにたくさん使われている;塩ビはなぜ悪いのか?;塩ビを使わないで暮らそう)
2 ちゃんと知ろう、塩ビの危険性(塩ビモノマーの毒性;塩ビの添加剤による環境汚染;塩化水素による被害 ほか)
3 塩ビのない暮らしをつくる(塩ビ製品の代替化;代替化の動き;海外の塩ビ規制 ほか)