内容説明
昭和48年を知らずしてパ・リーグファンということなかれ!2球団が身売り、なんとオーナーが移籍、ロッテは本拠地球場を失い、南海が「死んだふり優勝」不人気パ・リーグが揺れに揺れた1年。
目次
序章 昭和39年東京オリンピックはパ・リーグ悪夢のスタート
第1章 昭和47年、パ・リーグ激動の“前夜”
第2章 激動の昭和48年パ・リーグ、いよいよスタート!
第3章 今も語り草の神宮決戦!
第4章 激闘、初のプレーオフ!閑散と大波乱!
第5章 昭和48年パ・リーグ総括
終章 夢の平成到来!昭和48年の苦闘をむだにするな!!
特別対談 佐藤道郎×佐野正幸「信じられない!」昭和48年を語る
著者等紹介
佐野正幸[サノマサユキ]
ノンフィクション作家。1955年、北海道生まれ。札幌光星高―神奈川大。近鉄百貨店を98年退社。以降は作家活動を中心に、講演、テレビ・ラジオコメンテーター、司会者として活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
14
この関連した著作はいくつか読んでいますが、いくら読んでもすごい時代だったと思います。少しは、この時代に球場にも行っていたし(東京スタジアムです)、実感として理解しているけれど、こんな事実がと思います。著書でまとめられているけど、この時代があったから今の隆盛があるんだと思います。闇ではないが、苦しい時代は必要なんだと思います。2015/12/22
ライアン
11
昭和40年代のパリーグは黒遺棄事件と目まぐるしく親会社が変わったりなど暗いイメージしかないですね。まさかの太平洋クラブの誕生、1年限りの日拓、ジプシーロッテなどなどいろんなことがあったんですね。特にロッテのジプシーぶりとカネやんのおかげで人気があったことなどは知らないことも多かったですね。阪急、南海の身売り上がった昭和63年、球界再編問題の平成16年と約15年おきに問題がでてきたんですね。今や札幌から九州まで全国各地区にフランチャイズが出来てこんなにパリーグが人気になるなんてその当時は思わなかったですね。2019/08/16
スプリント
9
2シーズン制になったり、球団が2つも身売りしたり、オーナーが別球団に移籍したりと激動のシーズンとなった昭和48年を中心に当時学生だった著者が熱く綴っています。一年で球団を手放した日拓の若き社長は神田うのさんの旦那さんの父君なんですよね。もし継続していたらうのさんが球団オーナー夫人だった可能性もあったわけで・・・2016/01/16
カニック
8
筆者の言う通り現在のパ・リーグはこの昭和48年が起源になっていると思う。一年間の間にあまりにも多くの出来事があったんですね。プロ野球ファンにとっては必読の一冊だと思います。2018/09/25
ライアン
7
久しぶりに再読。黒い霧事件があり、親会社はどんどん変わるわでまさにパリーグ暗黒時代でしたね。予告先発やCS、7回にビジターの応援局を流すとかは全てパリーグが始めたことでパの各球団はその後企業努力をしていたんだね。今これだけパが地域密着で人気になるとはあ当時は思わなかっただろうな2022/11/20