内容説明
今、日本の官公庁や防衛産業へのサイバー攻撃に対しては為す術もなく、脆弱性を露呈している。これらに対して本書はサイバー攻撃への対策を示唆する。また、医療情報を中心としたビッグデータの利活用は、日本が全世界に先駆けて情報のハブ化をもたらし、新薬を生み出すなどの図り知れない経済効果が期待される。さらに、パーソナルデータの変化の波は、国民に個人番号を付与するマイナンバー制度の導入に至ったが、国家リスク(国家が国民を無用な統制化におくリスク)とパーソナルデータの漏えいの懸念がある。これらを払拭し、新たな産業が創出されることを解説する。以上のように、情報セキュリティの観点で機密情報の保護のあり方を解説する。
目次
第1章 機密情報とは
第2章 機密情報の漏えいのインシデントと脆弱性
第3章 情報媒体の特性と脆弱性
第4章 本人確認と生体認証
第5章 ネットワーク攻撃と防御
第6章 標的型サイバー攻撃
第7章 定性的リスク分析
第8章 個人情報保護システムの設計
第9章 組織風土の改善
著者等紹介
畠中伸敏[ハタナカノブトシ]
1947年に生まれる。慶應義塾大学大学院工学研究科修士課程修了。工学博士。キヤノン(株)を経て、東京情報大学大学院総合情報学研究科教授。東海大学政治経済学部経営学科非常勤講師。日本品質管理学会品質技術賞(2000年、2002年)、言語処理学会優秀発表賞(2002年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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