内容説明
作業部会に5年もの歳月をかけ、2010年11月に発行されたISO26000(社会的責任の手引き)。世界最大の民間の国際標準化機関、ISOが、「持続可能な発展」をテーマに生み出した標準規格である。「地球社会の持続可能性実現のためにあらゆる組織に行動を促す手引き書」、ISO26000というガイダンス文書が生まれた意味とは何か。そして、それは、今後どのように使われていくべきか。日本の産業界の代表として、ISO26000策定の議論に、初期から参加してきた著者が、一見とっつきにくい、このユニークな国際規格の真意、成り立ち、有効な読み方、活用のためのヒントを明かす。「持続可能な発展」のために、今、なすべきこととは―。
目次
第1章 ISO26000の概要
第2章 ISO26000を理解するためのキーワード
第3章 規格解説その1 社会的責任の基本(箇条1~4)を理解する
第4章 規格解説その2 社会的責任の中核主題(箇条6)を理解する
第5章 規格解説その3 社会的責任を組織の活動に組み込む(箇条5および7)
第6章 ISO26000をどう活用していけばよいか
著者等紹介
関正雄[セキマサオ]
株式会社損害保険ジャパン理事CSR統括部長。静岡県生まれ。1976年東京大学法学部卒業。同年安田火災海上保険(現・損保ジャパン)入社。システム企画部、社会室、営業開発第一部、近畿総務管理部を経て、2003年CSR・環境推進室長に就任。2009年10月から現職。「社会的責任円卓会議」総合戦略部会委員(内閣府)、「環境と金融に関する専門部会」委員(環境省)、「持続可能な開発のための教育(ESD)円卓会議」委員(文部科学省ほか)、日本経団連企業行動憲章改定タスクフォースメンバー、日本経団連CBCC(企業市民協議会)企画部会長などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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