内容説明
インターネット社会と呼ばれる現代にあっては、情報セキュリティの重要性がしきりに叫ばれています。情報が守られてこそ、社会のセキュリティが確保できます。そして、強力な暗号こそが情報の守り手なのです。かつては軍事や外交の分野でしか使われてこなかった暗号が、ビジネスの機密性確保と個人のプライバシー保護のために、いまやビジネスでも、そして個人でも使われてくるようになりました。本書は、暗号のなかで、とくに公開鍵方式に的を絞っています。計算問題を解くことで公開鍵方式の面白さを体感してください。またその他にも、連合艦隊の用いた帝国海軍紫暗号などの歴史や、二進法の暗号、公開鍵RSA暗号方式、認証の仕組みがやさしく学べます。
目次
第1章 暗号問題とは何か
第2章 帝国海軍紫暗号
第3章 アルファベットから二進法に
第4章 モジュロの数学
第5章 RSAの公開鍵暗号定理
第6章 認証
第7章 最終計算問題
著者等紹介
福井幸男[フクイユキオ]
関西学院大学商学部教授、経済学博士。1967年関西学院高等部卒業。1971年関西学院大学経済学部卒業。1978年関西学院大学大学院経済学研究科博士課程満期退学。1992年関西学院大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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