内容説明
欧米の先進的多国籍企業ではCSR(企業の社会的責任)をより徹底させるために、サプライチェーンまでCSRの取り組みを拡大する動きが強まっている。たとえば、発展途上国にある調達先の不祥事を見過ごすことが、企業にとって大きなリスクとなる時代がそこまできているのだ。日本でも本格的な取り組みが始まったCSR調達の基礎知識、そして最前線での取り組みを最強の執筆陣が徹底解説する。
目次
第1章 調達とCSR
第2章 CSR調達の国際規格およびイニシアティブ
第3章 CSR調達を実践する企業事例
第4章 原材料調達におけるサプライチェーンマネジメント
第5章 CSRサプライチェーンマネジメントの導入、実行
第6章 サプライヤー、調達企業の悩みどころと対応方法
第7章 グローバル経営とCSRサプライチェーンマネジメントの将来
著者等紹介
藤井敏彦[フジイトシヒコ]
1987年東京大学経済学部卒業、同年通商産業省(現経済産業省)入省。1994年ワシントン大学MBA。G7サミット、OECD、防衛装備交渉等の国際通商政策、産業再生法起草、緊急経済対策立案等の国内産業政策に携わった後、2000年より2004年までベルギー・ブラッセルの在欧日系ビジネス協議会事務局長、日本機械輸出組合ブラッセル事務所次長を務め、対EUロビーイストとして活動。CSRをはじめ環境規制、欧州事情等につき講演、寄稿多数。現在、経済産業省勤務、独立行政法人経済産業研究所コンサルティングフェロー兼務
海野みづえ[ウンノミズエ]
株式会社創コンサルティング代表取締役。1983年千葉大学卒業、85年同大学院修了後、中央クーパース、ローランド・ベルガー社で経営コンサルティング業務に従事の後、1996年(株)創コンサルティングを設立。現在は日本企業のグローバル経営に視点を置き、独自の分析眼で環境・CSR分野での経営のあり方を提言。さらに実践に落とし込む各種の経営ツールを開発し、企業活動の実務をサポートしている。東京大学大学院新領域創成科学研究科、法政大学大学院環境マネジメント研究科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。