内容説明
経営者の苦悩と決断でどん底からのV字復活を成し遂げたコマツの経営構造改革。
目次
第1章 経営の構造改革で新しい飛躍へ(四期連続の増収増益;自動車よりも強い国際競争力 ほか)
第2章 コマツはどんな会社か(世界第二位の建設機械メーカー;品質と信頼性を第一に考える経営 ほか)
第3章 コマツの真髄は品質経営(NQ‐5推進活動のサポート組織が先進;米国キャタピラー社の日本進出 ほか)
第4章 縁を大切にする生き方(人生の節目で結ぶ縁は一生の宝;縁を大切にするQC的な発想との出会い ほか)
第5章 未来への限りない挑戦(グレーター・アジア市場が成長の鍵を握る;第二次経営構造改革の視線はグローバル経営へ ほか)
著者等紹介
坂根正弘[サカネマサヒロ]
1941年(昭和16年)1月7日、広島市に生まれる。1963年3月大阪市立大学工学部卒業。1963年4月株式会社小松製作所入社。1989年6月取締役。1991年1月小松ドレッサーカンパニー(現・米州コマツカンパニー)社長。1994年6月常務取締役。1997年6月経営企画室長。専務取締役。1999年6月代表取締役副社長。2001年6月代表取締役社長。2003年6月代表取締役社長兼CEO(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Miyoshi Hirotaka
2
「三丁目の夕日」の時代は、官僚が猛威を振るった時代だったようだ。自動車業界の過当競争を抑えようと、ホンダの新規参入に立ちはだかり、建設機械業界に対しては、国産技術に見切りをつけ、輸入を自由化した。ところが、これによりホンダは奮起し、F1優勝。コマツは品質改善の道を歩みデミング賞の栄誉に輝いた。彼らは高度成長という時代の幸運に恵まれたのではなく、政府の失策という障害を乗り越えたのである。円安誘導や金融緩和など、外から助けを期待するのは、危険だ。我々は、自分で自分を助けることが必要だ。2012/12/17
Kei
1
インドネシア滞在中の一冊。世界各国に製造工場を作り、それぞれ管理を任せ競わせるのは良い方法だと思った。2015/11/01
Tom Tom
1
建機担当になってすぐに検索して関連書籍を探してこの本に当たった。 当たり前のことをわかりやすく書いてくれて読み易かった。 豪州出張の行きの機内で読み終えた。2006/09/30
SLeeVe Co.
1
職場で貰ったので…2012/05/20
issy
1
コマツが世界2位の建設機械メーカーになる過程で実施したのが、米キャタピラー社製ブルドーザーの性能に追いつくための守りの(A)対策、品質を向上させ世界に打って出る攻めの(B)活動。つまり、まずは世界一を真似てみる。次に品質・性能・価格で追い越す。過去の日本の自動車・電機業界に共通する、そして今は新興国メーカーの多くが取り組んでいるであろう、挑戦者の戦略。局所的な戦術としては今でも有効とは思うが、世界の「ダントツ」を狙う戦略としては使えない。今のコマツの戦い方は、強みを更に伸ばす製品開発、ICT活用による変化2012/03/05