内容説明
学習し進化する経済システムの新しいデザインの論理を問う。
目次
第1章 経済学のシステム記述とモデル観
第2章 多主体複雑系の方法論
第3章 進化と構造変動の数理と論理
第4章 多主体複雑系のシステムモデル
第5章 状態空間複雑性と交換代数
第6章 国民経済場とSNAの代数的再構成
第7章 バーチャル経済のゲーミングとダイナミクス
第8章 新しい社会経済システムの創出へ向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
葉
0
自律的なエージェント集団に関する複雑系とその他に分かれて書かれている。ミクロ的面とマクロ的面に分けて、ミクロではネットワークを中心に、マクロではDSGEについて序盤で書かれている。方法論として、レプリケータ、エージェントベースシミュレーション、ゲーミングシミュレーションのテストベッドに分かれている。個人的にマクロな人口動学としての力学系の安定平衡解をゲームレベルに特徴付けているレプリケータダイナミクスに興味がある。会計ベクトルという言葉もあり、状態空間複雑性では、バナッハ・ヒルベルト空間が出てくる。2015/02/04