内容説明
品質・安全性問題への応急対策と再発防止の重要性は誰しもが認めるところである。一方、その問題の社会上・経営上の影響が大きい場合には、再発防止が徹底しているだけでは社会の要請に応えていることにはならない。いま一歩進んで、未然防止の方策に目を向けることにより新しい社会の期待に応えなければならない。本書は、製造業・医療機関をはじめとし、あらゆる企業、組織において将来起こり得るトラブルの未然防止を図るための基本原理と、7ステップからなる未然防止システムを提言する。
目次
第1部 品質危機への未然防止の原理とその導入(いま、なぜ品質危機なのか;未然防止の基本的原理―これだけは知ってほしい未然防止と品質管理の考え方;未然防止への7ステップとそのシステム構築―これだけは知ってほしい基本ステップ)
第2部 未然防止システム構築の7ステップ(ステップ1:未然防止への動機付け;ステップ2:リスクの事前抽出―ハザードの列挙;ステップ3:リスクの事前評価―重要なハザードと軽微なハザードの分別 ほか)
第3部 具体論:FMEAの基本ならびに応用とその事例(FMEAの基本とその事例;FMEAの応用と活用)
付録 ストレス―故障メカニズム―故障モードの一覧
著者等紹介
鈴木和幸[スズキカズユキ]
1950年東京に生まれる。1979年東京工業大学大学院博士課程修了。現在、電気通信大学システム工学科教授。同大学大学院情報システム学研究科教授。工学博士
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