内容説明
日本の従来のものとは全く異なる新しい「適合性評価」の仕組みを世界各国に構築する動きが、国際貿易機関での議論をきっかけに始まっている。その一連の動きの根底には、従来型の「官規制への全面依存」から「規制緩和―不必要な規制の排除」および「小さな政府の実現―民間活力の最大限利用」への全世界的なパラダイムシフト(基本思想の転換)がある。このパラダイムシフトを説明し、それを支える技術的方法論の理解の一助とするとともにわれわれ自身の官依存体質からの脱却を促すのが本書の目的である。
目次
第1章 適合性評価を巡る国際潮流
第2章 適合性評価の仕組み
第3章 適合性評価をどう活用するか
第4章 適合性評価に関する国際標準
第5章 認定機関による認定の仕組み
第6章 日本の適合性評価制度の現状
第7章 主要国の適合性評価および認定の現状
第8章 国際相互承認の仕組みとメリット
第9章 国際標準と標準化機関の役割
第10章 産業別マネジメントシステム
付録 適合性評価を支える国際機関
著者等紹介
大坪孝至[オオツボタカシ]
1936年韓国・釜山生まれ。1959年東京大学工学部応用化学科卒業。同年富士製鉄(株)(現新日本製鉄(株))入社。1985年新日本製鉄(株)部長研究員。1989年(社)日本鉄鋼連盟標準室長。1993年(財)日本品質システム審査登録認定協会の設立と同時に専務理事に就任(1996年6月(財)日本適合性認定協会と名称変更)。1998年IAF,Inc(国際認定機関フォーラム)会長(2期4年間)。現在、(財)日本適合性認定協会常勤顧問
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