内容説明
生活様式の洋風化と共に紙袋やカバンの文化に追いやられていた「ふろしき」が復活の兆しを見せている。和風=ダサイといったイメージから脱却して、どんな形のものでも包んでしまう高い実用性、何回でも使える合理性、小紋やワンポイント模様のモダンさなどが現代社会に合致し、エコロジーの面からも見直しが叫ばれている。著者は京都の老舗「宮井」で50年に亙って風呂敷や袱紗の研究に携わり、特に街頭で風呂敷を持つ人々を撮り続けた写真には定評がある。本書はその写真186点を中心に風呂敷の歴史と変遷、運搬方法、包み方、業界史などを網羅した待望の風呂敷文化誌。
目次
第1章 包みまとう平面文化と世界の風呂敷
第2章 風呂敷の歴史
第3章 風呂敷寸法と運搬方法
第4章 風呂敷のあるくらし
第5章 近代風呂敷事情
第6章 現代風呂敷活用法
著者等紹介
竹村昭彦[タケムラアキヒコ]
昭和11年生まれ。昭和35年袱紗/風呂敷の老舗、宮井株式会社に入社。以来45年間に亘り商品生産及び企画に従事。取締役企画開発室長を経て、現在宮井株式会社、株式会社伝顧問。装道きもの学院大阪校高等師範科講師(1977年~)。市田ひろみ服飾アカデミー師範課講師(1981年~)。(社)全日本ギフト用品協会講師(1998年~2002年・2007年~)。京都精華大学「京都の伝統美術工芸講座」講師(1991年~)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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