内容説明
陶磁器成形の中で“手づくね”は、手と小道具でする最も基本的な技法だ。やり方は粘土で行う手びねり、ヒモ作りなどや、生硬土の状態でする透かし彫り、浮き彫りなど、約9種類の技法がある。作業はこれらの技法を組み合わせて進める。手の動きひとつひとつが作品に重要な意味を持つ事も多く、手と道具の使い方をよく理解しなくてはならないが、全体の成形から本焼成までの工程は一般的な陶磁器技法と全く変わる所がない。
目次
第1章 制作の前に(陶磁器文房具と手づくねについて)
第2章 基本編(技法について;道具について;手づくねの実際)
第3章 実技編(文鎮―龍形鈕文鎮;筆架(糸瓜形筆架(単架)
仙山形筆架(二本筆架))
陶硯―彫瓜文陶硯 ほか)
著者等紹介
林和一[ハヤシワイチ]
版画家、陶芸家。1951年静岡県生まれ。1974年金沢市立美術工芸大学日本画科卒。1975年日本版画協会展新人賞受賞・春陽会展新人賞受賞。1976年現代美術選抜展(文化庁)。1979年ブラッド・フォード・ビエンナーレ(イギリス)。1982、83年民話シリーズ版画(挿絵)(読売新聞社)。1983年日本の四季・木版画と陶磁器個展。1984~88年瀬戸市赤津焼窯元勤務。1989年静岡県細江町にて「想和窯」築窯。現在、春陽会会員、日本美術家連盟会員
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