内容説明
本書は、気鋭の彫刻作家であると同時に、独特の教育システムと理論を実践しながら、美術大学の教育現場にある著者が、その豊かな経験をとおして、従来むずかしさと煩雑さのゆえに実現することの稀であった、彫塑の実際的な技法解説書に正面から挑んで解明をこころみた、総合的な参考書です。写真850枚を駆使して、2題の「首」「裸婦」「レリーフ」を作例とした制作の全過程と、石膏型どり、コンクリート、ポリエステル成型まで、すべてを詳解する総合的な解説書です。
目次
彫刻とは
彫塑とは
彫刻とデッサン
モデルとポーズ
仕事と準備
首を創る
裸体を創る
コスチュームの人物像
石膏どり
流し込み
張り込み
じかづけ
コンクリートによる注ぎ込み
ポリエステル樹脂によるFRP成型
動物の彫刻
レリーフ
著者等紹介
岩野勇三[イワノユウゾウ]
1931年新潟県高田市に生れる。44年大泉師範附属小学校卒業。49年佐藤忠良氏に師事。50年新潟県高田高等学校卒業。53年日本アンデパンダン展に参加(油絵・彫刻)、“造研”(造形美術研究会)に参加、平和美術展参加。55年第19回新制作協会展彫刻部初入選以後毎年出品する。63年第1回宇部野外彫刻コンクール入選。以降、受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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