内容説明
水彩画の基本をしっかり詰め込みました。初心者から上級者まで常に手元に置いて繰り返し読んで欲しい一冊。
目次
第1章 水彩画を描く前の心得(透明水彩を理解する 透明水彩はユニークな画材;明暗のバランスが大切 透明感と明るさを楽しむ ほか)
第2章 基本をマスターする(絵の具の色に慣れる 塗った直後と乾いた時、こんなに違う!;これで100歩前進 たっぷリに慣れる ほか)
第3章 手順のヒント(手順の常識について1 淡い色から塗る?濃い色から塗る?;手順の常識について2 暗い色の上に明るい色を乗せることはできない? ほか)
第4章 樹木と水面について(ボリュームを把握するコツ 樹木の陰影は大まかに捉える;樹木の特徴はコレ 樹木はシルエットを大切に ほか)
第5章 絵づくりを楽しむ(空気の層を描き出す 遠近感と空間の表現;自由に楽しむ 空間を演出する ほか)
著者等紹介
福井良佑[フクイリョウユウ]
水彩画家・洋画家。1955年東京に生まれる。1980年東京芸術大学美術学部工芸科卒業。1982年東京芸術大学大学院修了。東京にて初の個展。2010年友人の久藤哲氏と「日本透明水彩会(JWS)」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちはや
7
陰影はモノクロにするとよくわかるね。一見似たような濃さに見えてもモノクロにすると意外とその境がはっきりしてる。水の量は大事。バランスとれると気持ちよく色が載せられそうな気がする。まぁ、気がするだけで、私には難しく、なおかつできるとは思えないけど(笑)2018/07/17
はなあぶ
7
著者の画風の好き嫌いは別として、水彩画を描きたい人がさまざまなテクニックを学ぶのに、こういう親切で誠実な良書はなかなかないと思います。福井先生のお人柄が滲み出ているようです。得てして画家の技術本は、技術を教える部分はケチ臭く、画家本人の完成作品に紙面を割いた自己満臭の強いカス本も少なくない中、こちらは技術や情報の出し惜しみがなく、タイトルに偽りなし、誰が読んでもよくわかる作りになっていて、著者の良心を感じます。2016/11/26