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内容説明
東京下谷の商家に生まれた著者は、50年以上、鉛筆一本槍で昭和のおもかげの残る東京の街角を描き続けている。本書は夜の風景だけに拘らず、若かりし頃の作品も含めて東京の懐かしい街角の昼と夜を描いた作品約100点とエッセイで構成。独特の鉛筆画の細密技巧が見られる作品集。
目次
東京駅周辺、今も昔も日本の中心地
日本橋界隈、町づくりの伝統と老舗の街
銀座界隈、モダンと商業文化繁華の街
潮風漂う東京の台所と島の街
江戸前の臨海から坂のある屋敷跡の街
宿場のなごりと高層ビル群の狭間の街
繁華街と邸宅街が共存する街
時代と文化を映して発展した谷の街
神宮内外苑、高度成長を象徴する街
文化人の溜まり場だった飲み屋街〔ほか〕
著者等紹介
安住孝史[ヤスズミタカシ]
昭和12年(1937年)、東京下谷に生まれ、浅草で育つ。画家を志し大学を中退、様々なアルバイトをしながら昭和45年(1970年)に初個展。昭和47年(1972年)に筆を折り、タクシー運転手になる。昭和53年(1978年)、雑誌「江戸っ子」に東京の夜の風景画を連載。昭和59年に運転手をやめて画業に専念する。以後、個展を開催し、マスコミなどにも多数取り上げられる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とみやん📖
6
細密技巧とは本当にそのとおり。よく見知った東京の一昔前の風景が、写真とは違った形で記録されている。郷愁と静謐とがない交ぜになった気持ちが溢れてくる。溜め息が出るほどに素敵な作品集。2021/08/15
よっし~
6
「僕の使う鉛筆は芯を針のように尖らせて描き、手のひらに刺すと飛上がる程に痛いです。そして少しでも芯の先が丸くなりますと直ぐに鉛筆を取り替えて描き続けます。鉛筆の精を紙に留めているのです」(本書より抜粋)独特の手法と丁寧な細密描写で東京・昭和の面影を描く筆者の画文集。モノクロの画面はどこか暖かく、クロスハッチングを重ねた濃厚な闇みや、空白を巧みに使った(筆者は消しゴムを決して使わない…)灯火のあたたかさが心に迫ってくる一冊。2020/08/29
たく
1
☆☆☆☆2015/04/20
女王サマ
1
自分の住んでいる北区など、下町や昔の街並みなどを集めた精密な鉛筆画ばかりです。2014/11/05