内容説明
平成13年(2001)は、徳川家康が宿駅制度を定めて400年目にあたり、東海道五十三次の宿場ではさまざまなイベントが行われて、江戸時代の旅や当時の人々の生活を再発見しようという気運が高まっている。これまで東京の風景を独特の水彩で記録してきた著者は、かねがね江戸文化が残る東海道を描いてみたいと思い続けていたが、この時を機として五十三次を歩く旅に出た。そして同行のカメラマンと3年にわたって何度か往復し、水彩画と墨画スケッチを500枚描いた。本書はまだまだ江戸の面影が残る東海道の魅力を訪ね求め、軽妙なスケッチで現在の風景を描いた傑作「平成版/東海道五十三次」。読者の方々にも東海道のスケッチとウォーキングを楽しんでいただけるように、街道と宿場のガイドや地図なども掲載。
目次
日本橋
品川(旧道)
川崎
神奈川
保土ケ谷
戸塚
藤沢
平塚
大磯
小田原〔ほか〕
著者等紹介
小川幸治[オガワコウジ]
1948年東京都中央区生まれ。1972年東京芸術大学日本画科卒業、サロン・ド・プランタン賞受賞。1974年東京芸術大学大学院修了。1975年創画展初入選(’97年まで)。1977年フランス、スペイン、イタリアに写生旅行、東京下町スケッチをはじめる。1982年武蔵野美術短期大学講師(’82年9月から’90年3月)。1985年有楽町西武・日本橋高島屋にて展覧会。1986年東京下町写生展を始める。1989年名古屋松坂屋にて展覧会。1991年船橋東武・銀座三越にて展覧会。1992年女子美術短期大学講師、日本橋高島屋にて展覧会。1994年錦糸町西武・日本橋図書館にて展覧会、美しい景観をつくる都民会議参加。1996年映画「新居酒屋ゆうれい」タイトル画制作、無所属になる。1999年東京新聞「eye愛東京」スケッチ連載’00年4月まで。東京画(絵で残す20世紀の東京)提唱、旧東海道スケッチ旅始める。NHK‐BS「いきいき首都圏」レギュラー出演、NHK地域放送文化賞受賞
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