内容説明
2026年秋、北九州市に完成する「希望のまち」。三十数年、生活困窮者を支援してきたNPO法人抱樸の集大成ともいえるこの“まち”は、どんな人も一人にしない“なんちゃって家族”になれる場所だ。分断と格差が広がり、偏見と差別が交じり合う社会に一石を投じる試みが始まる。抱樸が理想とする「希望のまち」が生まれるまでの歩みと、未来への提言が満載。
目次
第一章 わたしがいる あなたがいる―支え合う現場から
第二章 現実を見つめ、希望を見い出す
第三章 多くの人との関わりがあったからこそ
第四章 なんとかなる―「希望のまち」のつくりかた
鼎談 北九州が「なんちゃって家族」になるために 北九州市長 武内和久氏×小説家 町田そのこ氏×NPO法人抱樸理事長 奥田知志
著者等紹介
奥田知志[オクダトモシ]
1963年、滋賀県大津市生まれ。認定NPO法人抱樸理事長、東八幡キリスト教会の牧師。14歳でキリスト教徒に。関西学院大学神学部に入学後、大阪の釜ヶ崎に通うようになる。以来、ホームレスや困窮者の支援に携わる。その後、西南学院大学神学部専攻科を卒業、九州大学大学院博士課程後期単位を取得。1990年、日本バプテスト連盟東八幡キリスト教会牧師として赴任。現在、ホームレス支援全国ネットワークの理事長、共生地域創造財団の代表理事、全国居住支援法人協議会の共同代表も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
49
いくつも言葉が、心に沁みる。人は強い人間ばかりではないという、当たり前(自分にとっては)のことを、再認識。強くないからこそ、できることが少なくないと思う。また、ハウスレスとホームレスの違いを考えていなかったので、なるほどと思考が整理できた。また、依存症に関する考え方も書かれていて(奥田さんがなるほどと思った)、そもそも依存の根源にある苦痛を和らげるという考え方。これは、いろいろな場面において参考になると思う。お互い様の言葉を、噛みしめる。2025/10/13
うー
18
この手の本、好みだよなぁ。でも自分は真っ当な人付き合いができてる?否、特に家族に冷たいわ…こんな自分が読んでいい?…若干、居心地の悪さを感じつつ胸に染みた言葉も沢山。『神様はどうでもいい「命」をお創りになる程お暇ではない』『不幸と大変は違う』家族という名の呪縛「家族だから○○すべき」を取っ払い、○○したから家族になる。結果お母さんが30人、お父さんが40人居たって構わない〜こんな家族機能の社会になると気楽だろうな。2025/09/27
宮崎太郎(たろう屋)
6
著者の奥田さんの講演を聞き会場で購入。奥田さんの声そのものの文章で40年に渡る北九州市での支援活動、これからのきぼうのまちが語られます。分断を促す言説が多くなっている中、違う人間同士がどうやって社会や家族を孤立させずに一緒にいられる場をつくるか。お互いに助けられ、助け合う道をつくるか。奥田さんの人間臭さと互いの弱さを受けいれる様子が伝わりました。よい言葉でした。もっと読まれて欲しい。2025/10/05
pippibato
3
抱樸の理事長である奥田さんのエッセイ集。刺さる言葉が散りばめられていた。2025/09/19




