出版社内容情報
かるた発祥地とされる福岡と、小倉百人一首の歌人たちとの不思議な縁を、全日本かるた協会8段の著者が解き明かします。 漫画から火がつき若い世代を中心に一大ブームを呼んでいる小倉百人一首。その歌人たちと福岡との知られざる関係に光を当てます。
福岡は古代から大宰府政庁や鴻臚館があったアジアの窓口であり、16世紀にポルトガルから日本で初めてかるたが伝わった地でもあります。天智天皇や菅原道真、紫式部、清少納言、柿本人麿など名だたる偉人の半生と和歌の背景を解説しながら、福岡とのつながりをひも解きます。
著者の岡部定一郎氏は福岡県太宰府市在住。全日本かるた協会8段で、同市教育委員長や福岡城市民の会事務局長などを歴任した福岡・博多の歴史・文化に精通した郷土史家です。
岡部定一郎[オカベテイイチロウ]
著・文・その他
目次
序章―クイーン生んだ古里
序歌―歌の父母と百人一首
天智天皇―朝倉ゆかりの筆頭歌
百済との関係―大宰府強化の地理的背景
持統天皇―平和外交築いた女帝
柿本人麿―歌の神様も大宰府に
中納言家持―歌人親子も足跡残す
安倍仲麻呂―異国で詠む望郷の歌
鴻臚館と福岡城―不思議なつながり
小野小町/参議篁―謎の美女と能吏の祖父〔ほか〕
著者等紹介
岡部定一郎[オカベテイイチロウ]
1930年、旧朝鮮・咸鏡南道に生まれる。小学校入学前に父親の故郷である福岡県に移り、福岡市博多区で育つ。同県立筑紫丘高等学校卒業、福岡商科大学(現福岡大学)中退。株式会社大広九州支社(広告代理店)に勤務し、九州各地のさまざまなイベントの企画、運営に携わった。全日本かるた協会8段で九州かるた協会常任顧問。同県大牟田市カルタックス運営委員。太宰府市教育委員長、福岡市民の祭り振興会理事、NPO法人「福岡城市民の会」事務局長などを歴任した。福岡・博多の郷土史に精通し、執筆や講演活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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