内容説明
新宿・柏木、そこに住居をもたない人たちも、暇さえあれば、クラブのようにして集まっていた。社会主義者の巣クツとなり、警察では『柏木団』などと呼んでいた。(山川均)―初期社会主義者の暮らしと思想に迫る。
目次
1章 新宿・柏木を歩く(ぼくと新宿;「柏木団」リーダーの堺利彦(1871~1933年) ほか)
2章 平民社と「柏木団」(平民社のはじまりと「柏木団」;平民社と「柏木団」 ほか)
3章 関東大震災直後に何が起きたか(「文明史に残る一大汚点」;関東大震災直後に起きた6つの社会的事件 ほか)
4章 ぼくの授業実践(授業テーマ「関東大震災直後に何が起きたか」;地域(東京府と埼玉県)から朝鮮人虐殺事件を教材化したい ほか)
著者等紹介
中條克俊[チュウジョウカツトシ]
1956年東京都新宿区柏木(現北新宿)生まれ。新宿区立淀橋第七小学校、淀橋中学校(いずれも廃校)、都立新宿高校に学び、埼玉大学卒業後1981年より埼玉県公立中学校教員(朝霞市、社会科)となり、戦争と平和を研究テーマに、地域の掘り起こしに専念した。2017年3月に定年退職後、駿河台大学、国士舘大学、立教大学の非常勤講師を経て、2021年より中央大学文学部特任教授(教職課程担当)。歴史教育者協議会会員(副委員長)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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