内容説明
テレビやインターネットの誕生以前は、雑誌が子どもたちの夢や、憧れを育み、子どもと社会をつなぐ重要な文化的チャンネルだった。アジア太平洋戦争の時代に軍が少女雑誌に求めたものは、「少女たちを従軍看護婦に」ということだった…。
目次
第1章 満州事変が起こされる(軍国少年・軍国少女;『少女倶楽部』を取り上げる ほか)
第2章 仮想の日米戦争(空襲されるという予測―野村愛正「防空第一戦」;少女の役割―平田晋策「日本がもし空襲されたら」 ほか)
第3章 支那事変に突入する(関心は空襲―海野十三「愛国小説防空戦線」;千人針と慰問文と ほか)
第4章 太平洋戦争前夜(支那の少女たち―国分一太郎「新支那の子供」他;従軍看護婦たち(2)―古屋糸子「祖国」他 ほか)
第5章 破滅の太平洋戦争(ページ数の減少;読者に向けての精神指導 ほか)
著者等紹介
長谷川潮[ハセガワウシオ]
1936年東京都生まれ。法政大学卒業。国際基督教大学図書館に勤務(1962‐97)。現在、児童文学評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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