内容説明
「ガイサンシーって、何のこと?」私はたずねた。「ガイサンシーさえ知らないの?日本軍のことを調べるなら、まずガイサンシーのことを知るべきだ。でなければ、日中間の歴史を調査する資格はない。彼女は日本軍に最初に連れて行かれた一人で、一番ひどい仕打ちを受けた人なのだから」―1995年初秋、こうして中国山西省における、中国人女性に対する、日本軍の性暴力の真相に迫る私の長い旅が始まった。
目次
第1章 蓋山西との出会い
第2章 蓋山西を中心に歴史調査
第3章 日中戦争時代の蓋山西
第4章 蓋山西、進圭社での日々
第5章 侯巧連の死
第6章 永遠に記憶される蓋山西
エピローグ 中国には多くの蓋山西がいる
著者等紹介
班忠義[バンツォンイ]
1958年中国・撫順市生まれ。82年黒龍江大学卒業。上智大学大学院、東京大学大学院研究生を経る。著書に『曽おばさんの海』(92年、第7回ノンフィクション朝日ジャーナル大賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 洋書
- Poesie