自由をつくる<br> 金子文子 わたしはわたし自身を生きる―手記・調書・歌・年譜

自由をつくる
金子文子 わたしはわたし自身を生きる―手記・調書・歌・年譜

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  • サイズ A5判/ページ数 275,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784816606076
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

出版社内容情報

今年は金子文子(1903年~1926年)没後80年にあたり、彼女が残した手記・調書・歌・年賦を記念出版。
1923年9月3日、関東大震災の混乱の中、文子は逮捕。26年3月25日、大逆罪で死刑判決。のち無期懲役に減刑になるが、7月23日獄中にて縊死。
金子文子の生き様は、時代をこえて、人間への愛と、権力への反逆に生き、「わたし自身を生きた」金子文子の生と死は、わたくしたちに勇気を与える。


まえがき
1 何が私をこうさせたか 
2 調書 
3 歌集--獄窓に想う   
金子文子・年譜   
解説・鈴木裕子       

 本書は、わずか二十三歳で生涯を閉じた金子文子(一九〇三~一九二六年)が、獄中で執筆し、歌った手記と歌集、さらに囚われ、裁判に付され、その間、文子が陳述した調書類をもとに構成されている。・・・中略・・・端的にいうと、本書は金子文子の「復権」を意図して編まれた。文子については、敗戦後、黒色戦線社の大島英三郎氏らの尽力で手記や歌集、裁判記録等が編集、発刊され、文子に関心を抱く人びとの便宜の供にふされてきた。かくいうわたくしもその恩恵を受けた一人であった。また文子の研究書としては、山田昭次氏の『金子文子 自己・天皇制国家・朝鮮人』(影書房、一九九六年)というすぐれた評伝がある。しかし一般的にはそれらの書を手に取る人は限られ、多くの 人びとはその名さえ知らないであろう。
 若いころから、金子文子の思想に魅かれていたわたくしは、より多くの、とくに若い人たちに金子文子という女性を伝えたいと願っていた。最近はとりわけその念を深めていた。一冊で文子自身の言葉による、その思想・生き方をコンパクトながら学んでもらうための企画を考えていた。そうした矢先、今般、梨の木舎が新たなシリーズ「自由をつくる」の第一冊目として発刊していただけることになった。編者の喜び、これにすぐるものはない。

内容説明

「大逆罪」により死刑判決、恩赦によって減刑されるが、獄中で縊死。金子文子、没後80年に贈る。

目次

何が私をこうさせたか(抄)
調書
獄中歌集
解説・鈴木裕子

著者等紹介

鈴木裕子[スズキユウコ]
1949年東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程日本史学専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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こん

0
思想の部分は偏りがあるが、過去にこんな女性がいたということは衝撃的なのではないだろうか。2009/07/13

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